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2017年6月18日 (日)

海兵隊を巡る2本の映画

 今日17年6月18日、ななち家さん主催の海兵隊を巡る映画の上映会が名護市中央公民館であった。会場はほぼ満杯。

 1本目は私は既に見ている「one shot one kill」(一撃 必殺)だ。この映画は2011年製作だからその直後に見たのだと思う。海兵隊新兵教育の12週間を追ったもの。藤本幸久監督、森の映画社製作だ。

 海兵隊の実像に迫ろうと米国、サウスカロライナ州パリスアイランドにあるブートキャンプでの実態を追ったものだ。前回見たときの印象が強烈だった。軍隊って、どこの国でも大同小異。わが皇軍も現代の米国海兵隊も。命令・反復・上位下達で、個性・人間性を空っぽにさせながら兵隊を作り上げていく。人間改造の仕組みが遺憾なく示されている。これだけでも、本編を見る価値がある。

 この印象が強すぎたのか、前回の私の記憶は、他の部分を消してしまうほどだった。だから2回見て正解だった。「海兵隊こそ、最強の軍隊だ」という、呪文の刷り込み。軍隊・兵隊とは、人を殺すことだと、悪びれずに徹底的に叩き込む。たとえば、素手での戦い方、殴り殺しの基本、弾がなくなったら着検して、突く、匍匐前進から射撃の一連の動き。標的にどれだけ当たったのかのチェック。昼食風景、就寝前の光景。いずれにもプライバシーゼロなのだ。

 女性兵士も必死だ。こうして新兵教育を施された若者が沖縄にきているのだ。何がまともなのか否かが、分からなくなる。これが私たちの「隣人」なのだ。

 もう一編は最新作。「これが海兵隊だ」。こちらは海兵隊を巡る分析だ。佐藤学(沖縄国際大教授)、半田滋(東京新聞編集委員)、前泊博盛(沖縄国際大教授)、屋良朝博(ジャーナリスト)の各氏が的確な解説をしている。だがやはり戦場を踏んできた元海兵隊員の声は重い。故アレン・ネルソン(ベトナム戦争)、ジェフ・パターソン(湾岸戦争の派兵拒否)、ジョン・ラグラント(コソボ)、ハナン・スアレスディアス(イラク戦争)の4氏だ。なかでもネルソンの言葉が重い。戦友が身近で殺された経験。脳がすっ飛び、脳みそが出ていた話、呆然として暫し立ちすくんだという。自身がベトナム農民や、女性や子どもを殺した体験。彼の記憶の中にこびりついているのだ。これが戦場であり、人殺しの集団だと。

 最後に海兵隊からの提供フィルムが出てくるのだが、この中で水中から沈没した機材から脱出するシーンがある。これはオスプレイが落ちたときの脱出マニュアルの訓練だ。

 もっとも本作は、沖縄の海兵隊にひきつけているのだから、もっと沖縄で撮ったものを使えばいいと思うのだ。もっとまめに撮って欲しいものだ。

映画の問い合わせ先は森の映画社 090(2052)9902

http://america-banzai.blogspot.jp/

沖縄の上映の問い合わせは ななち家 090(6181)5131 前田さん

是非各地でも上映運動をやってほしい。

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