「いのちの海 辺野古・大浦湾」雑感
謝名元慶福監督の「いのちの海 辺野古・大浦湾」が完成し、今日見てきた。少々雑感を書く。
イントロは二見トンネルだ。あの「ニュース女子」が大宣伝したトンネルを超えたら怖いぞの。二見といえば「二見情話」だ。これは沖縄戦の中の悲話。2つの暗黒を示唆しながら、私たちは辺野古・大浦湾の生物多様性豊かな海に誘われる。あらためて美ら海ぶりに感嘆させられる。
何でここに新基地なのか。普天間基地、伊江島、北部訓練場。沖縄戦の話にもしっかりとふれている。
ゲート前での、海上での闘い、ヘリ基地反対協議会の、命を守る会の闘いと人々に触れながら闘いの継続性を静かに訴える。統一連事務局長の瀬長和男さんが瀬長亀次郎の孫であることを示す写真が出てきたのには、オーと思った。余談はともかく、闘う現場を取り上げればきりがないのが現状だが、サンシンの日の弾圧を描き、権力の暴力性を暴き出す。また、誰かをヒーロー、ヒロインとして描かない。辺野古・大浦湾で頑張ってきた、頑張っている人たち皆が主人公なのだ。「俺の、私の出番が少ない」などと言うなかれ。一人ひとりの力が全体に繋がっているのだから。全体の力を一人ひとりが栄養にして頑張っているのだから。
余談ながら、私が写した墜落したオスプレイも、牧志治さんの水中写真と共にしっかりと入れていただいた。字幕やCDの解説にも。一人ひとりの参加が大きな力になっていくはずだ。諦めずにがんばろう。
追記:これまでの何人もの人たちが撮った記録が再編集されて、一層の力になっている。人と人のつながりこそが大切なのだと、ものづくりの視点からも確認できる映画になっている。
販売価格は2000円。制作:文化工房 慶 bunkakoubou-kei@yahoo.co.jp
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